特別展「第74回 正倉院展」見どころを押さえどころ

特別展「第74回 正倉院展」見どころを押さえどころ

 

[奈良博] 10/29(土)~11/14(月)迄・特別展「第74回 正倉院展」・奈良国立博物館

[ 特別展「第74回 正倉院展」・奈良国立博物館 ]

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  • 特別展「第74回正倉院展」・奈良国立博物館
    会期:2022/10/29(土)~11/14(月)・開催まとめ 詳細⇒クリック
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  • [公開講座] (定員 各90名・事前申込制・応募はWEB、はがき、ファクス)
    ① 令和4年(2022)10月29日(土)
    「正倉院宝物の保存―宝物を覆う―」・講師:髙畑誠 氏(宮内庁正倉院事務所保存課保存科学室員)
    ② 令和4年(2022)11月12日(土)
    「正倉院の仏具―奈良時代の寺院と法会の世界― 」・講師:三本周作(奈良国立博物館学芸部研究員])
    時間:13:30~15:00(13:00 開場)会場:奈良国立博物館 講堂。

    応募期間:令和4年(2022)9月26日(月)~10月11日(火)必着。
    応募方法:①WEB応募フォーム、②はがき、③ファクスにて。
    ①WEB応募フォーム ⇒クリック
    ②はがき・③ファクス記載事項:代表者の郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号と同伴者の氏名、年齢(1名まで)・参加希望日。
    応募先:
    ②はがき:〒539-0041(住所不要)読売新聞大阪本社文化事業部「第74回正倉院展」公開講座係
    ③ファクス:06-6366-2370
    ※「正倉院展関連講座ホームページ」からも申込み出来る ⇒クリック
    ・ 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト
  • ▼観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要(当日券の販売はなし)。
     「前売日時指定券」発売開始 2022/9/26(月)10:00~
  • [奈良・平城宮] 10/15(土)~11/13(日)迄開催・秋期特別展『 地下の正倉院展 -平城木簡年代記(クロニクル)- 』・奈良文化財研究所 平城宮跡資料館 詳細⇒クリック
  • 正倉院展特別公開講座「正倉院展を深く味わう 2022」
    講師:西山厚氏(帝塚山大学客員教授)
    2022/10/23(日) 09:30受付 10:00~11:30 於:東大寺総合文化センター 金鐘ホール・受講料無料・申込先着順150名・申込先着順・はがき、FAX又はウェブより(受付終了詳細⇒クリック
  • 「正倉院展講座」各会場別開催・まとめ☆彡 大阪(10/9)、東京(9/25)・主催 読売新聞社⇒クリック

 

 

開催履歴☆彡

 

 

  • 2021年・特別展「第73回 正倉院展」関連・開催履歴☆彡

  • 特別展「第73回正倉院展」・奈良国立博物館
    会期:2021/10/30(土)~11/15(月)・開催まとめ 詳細⇒クリック
  • 特別展「第73回正倉院展」見どころを押さえどころ 詳細⇒クリック
  • ▼[奈良] 「せいぶ正倉院講座」11/5(金)19:00~開催・於;学園前ホール・要事前申込(WEB又は往復ハガキ)申込締切 10/28(木)・対象;奈良市在住・在勤・在学の18歳以上・主催(公財)奈良市生涯学習財団 詳細⇒クリック
  • ▼[終了イベント]「正倉院展講座」各会場別開催・事前申込まとめ☆彡 大阪(9/28)、東京(9/20)・主催 読売新聞社 ⇒クリック
  • ▼観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要(当日券の販売はなし)。
     「前売日時指定券」発売開始 2021/9/25(土)10:00~。

 

  • 2020年・特別展「第72回 正倉院展」関連・開催履歴☆彡

  • 特別展「第72回 正倉院展」・奈良国立博物館
    会期:2020/10/24(土)~11/9(月)・開催まとめ 詳細⇒クリック
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  • 期間限定・動画配信まとめ☆彡
    11/30(月)迄・「第72回 正倉院展・研究員による宝物の解説Part1~Part5」 詳細⇒クリック
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  • 2019年・特別展「第71回 正倉院展」関連・開催履歴☆彡

  • ・[開催履歴・奈良博] 特別展 御即位記念「第71回 正倉院展」・奈良国立博物館
    会期:2019/10/26(土)~11/14(木)・開催まとめ 詳細⇒クリック
  • ・[開催履歴] 正倉院学術シンポジウム2019「即位と正倉院宝物」2019/11/3(日・祝) 12:30開場 13:00~17:30 於:東大寺総合文化センター 金鐘ホール・参加費無料・申込先着順250名・申込期間10/7~10/28(月)必着・往復はがき又はウェブより 詳細⇒クリック
  • ・[開催履歴] 「正倉院フォーラム2019」各会場別開催まとめ☆彡
    大阪(9/23)、東京(9/29)、福岡(9/28)、名古屋(10/5) 詳細⇒クリック
  • ・[開催履歴・東博] 御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」・東京国立博物館
    会期:2019/10/14(月)~11/24(日)・開催まとめ 詳細⇒クリック
  • ・特別展「第71回 正倉院展」見どころを押さえどころ 詳細⇒クリック
  • 2018年・特別展「第70回 正倉院展」関連・開催履歴☆彡

  • ・[開催履歴・奈良博] 特別展「第70回 正倉院展」開催履歴 詳細⇒クリック
  • ・[開催履歴] 「正倉院フォーラム2018」開催まとめ 詳細⇒クリック
  • 2017年・特別展「第69回 正倉院展」関連・開催履歴☆彡

  • ・[開催履歴・奈良博] 特別展 「第69回 正倉院展」 開催履歴 詳細⇒クリック
  • ・[開催履歴・奈良博]特別展 「第69回 正倉院展」見どころを押さえどこ 詳細⇒クリック
  • ・[開催履歴] 「正倉院フォーラム2017」開催まとめ 詳細⇒クリック

 

 

 

 

 

 


特別展「第74回 正倉院展」見どころを押さえどこ

 

ここでは、奈良国立博物館で開催される特別展「第74回 正倉院展」(令和4年10月29日(土)~11月14日(月))の正倉院展の見どころ、押さえどこをまとめてみました。

 

はじめに

 

 今回も、新型コロナウイルス対策として当日券の販売はしていないので、事前に「前売日時指定券」の予約・発券が必要となります。さらに、指定された日時以外に入館する事が出来ないので要注意です。また、入替制でないので、入場後 1時間程度での鑑賞となるので、事前に出陳品をじっくりと確認して、観覧のポイントを絞り込んでおくことがよろしいようです。

 

 当日券の販売が、ないので、前もって、観覧する日と時間を決めての予約・発券ですね。

 

正倉院展と正倉院宝物

 

 正倉院展は、かつて東大寺の倉であった正倉院に収納されていた品々、正倉院宝物の中から毎年60件前後が厳選され、公開される展覧会で、今年で74回目を迎えます。

 

 正倉院の宝物は、東大寺大仏を造立した聖武天皇のご遺愛の品々を光明皇后が大仏に献納したことに始まります。のちに東大寺の儀式に使った法具も加わり、現在は、9,000点を数える宝物がある。なにがすごいかって言うと、この正倉院宝物は日本、中国(唐)や西域、ペルシャなどからの輸入品、それも古代の美術工芸の粋を集めた品々をはじめ、奈良時代の日本を知る史料としての正倉院文書や東大寺大仏開眼法要の品や古代の薬品なども所蔵されていて、貴重な文化財の宝庫、またシルクロードの東の終点ともいわれています。

 

 9,000点の宝物の中で渡来品は 400点だけ。
 素材は(ラピスラズリなどの素材は別)別。工芸品となっているもの。西アジア、ペルシャで作られたものは、ガラスの器だけなんだって。

 

 ほんとに?ほとんどが渡来品かと思っていたよ。

 

 

 正倉院は、校倉造りということしか知らなかったけど、私たちの知らない時代を過ごしてきた美術工芸品が時空を越えて見ることのできる。宝箱ですよね。

 

出陳される宝物総数と初出陳

 

 今年の正倉院展は、調度品や楽器、伎楽面(ぎがくめん)、仏具などから、奈良時代の装いに関連する宝物が数多く並びます。さらに染織品、奈良時代の世相がうかがえる文書、経巻などが出陳され、正倉院宝物の主要なジャンルの名品が公開されるとのことです。


 今年の見どころのひとつでもある、聖武天皇の四十九日忌(天平勝宝8歳(756)6月21日)に合わせ、光明皇后が東大寺盧舎那仏に献納した品々の中から、漆背金銀平脱の八角鏡(しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう・黒漆地に金銀飾りの鏡)などの工芸品や、全浅香(ぜんせんこう・香木)が出陳されます。

 また、聖武天皇と光明皇后の娘・称徳天皇にまつわる銀壺(ぎんこ・大型の銀製の壺)も見逃せない逸品です。

 

 令和4年の正倉院展に出陳される宝物総数は、59件(北倉9件、中倉26件、南倉21件、聖語蔵3件)で、このうちの8件は初出陳となります。

初出陳の内訳は、
中倉より4件、
「紐類残欠(ひもるいざんけつ)・腰飾りを下げる紐」1条(縦36)、
「黒柿把鞘金銀荘刀子(くろがきのつかさやきんぎんかざりのとうす)・腰帯から下げた小刀」1口(全長21.1 把長10.0 鞘長15.6 身長8.5 茎長 5.3)、
「続々修正倉院古文書(ぞくぞくしゅうしょうそういんこもんじょ)第四拾三帙第三巻 [検米使解案ほか] ・越前国司の管理する米に関する文書」1巻、
「続々修正倉院古文書(ぞくぞくしゅうしょうそういんこもんじょ)第四帙第七巻 [二部大般若経用度申請解案]・写経事業の予算書」1巻。

 北倉より1件、
「錦繍綾絁等雑張(にしきしゅうあやあしぎぬなどざっちょう)・東大寺屏風に貼り交ぜられた染織品) 」23片 附1巻。

 聖語蔵より3件、
「大智度論(だいちどろん)・ 中国唐代の写経」1巻、
「無所有菩薩(むしょうぼさつきょう)巻第三・光明皇后発願の写経」1巻、
「漸備経(ぜんびきょう)巻一・奈良時代の写経」1巻。

となっている。

 

 えっ、聖語蔵って?

 

 

 聖語蔵(しょうごぞう)って、正倉院の構内にある小いさな校倉造の倉庫のことだよ。その中には、正倉院文書とは別のもので仏教関係の経巻などが納められている。転害門のところにあった東大寺の尊勝院(そんしょういん)の経蔵が皇室に献納されて現在の場所にあるんだって。今回のこの聖語蔵からの初出陳は、3品あるね。

 

 今回の公開される 気になるのは、なあに?

 

 

 今年は、奈良時代の装いに関連する宝物が多数出陳されるのも気になるところです。
 例えば、彩絵水鳥形(さいえのみずどりがた)です。高貴な身分の人が腰帯から下げたり、衣服に縫い付けたりして用いたと考えられています。大きさは、長さ2.6㎝、厚さ0.2㎝と小さい品ですが、その魚鱗や鳥翼に施された精密な細工はみればみるほど、ドキドキとします。
 檜の薄板をヤツガシラにかたどり、彩色を施したものなのですが、羽根にあたる部分には実際の鳥の羽が貼られ、その上には金箔の小片が蒔かれているからが、細工は手が込んでいるから、単眼鏡なしでは、みることの出来ない世界があるので、わすれずに必携です。

 

 奈良時代は仏教が国家鎮護の役割を担い、法会が盛んに営まれていました。その法会の様子を今に伝えている品々も出陳されています。
この法会の華やかな情景を連想させてくれる品々として、天平勝宝4年(752)の大仏開眼会で使用されたと墨書にある表面の鮮やかな赤の伎楽面力士(ぎがくめんりきし・楽舞の面)、また、鮮やかな彩色文様の粉地彩絵の几(ふんじさいえのき・献物をのせた台)や、透し彫り文様がユニークな金銅の幡(こんどうのばん・金銅製の旗)が出陳されています。

 このほか、空海が本格的な密教を伝える以前の古式の法具・鉄三鈷(てつのさんこ・古密教の法具)が出陳されています。


 また、これら数々の宝物は、伝統を重んじる人々の不断の努力によって守り伝えられてきています。
こうした正倉院における保存整理のさきがけとしてあるのが、錦繡綾絁等雑張(にしきしゅうあやあしぎぬなどざっちょう・東大寺屛風に貼り交ぜられた染織品)で、会場の最後に展示されています。これは、江戸時代の天保4年(1833)の開封を機に屛風に仕立て整理された奈良時代の古裂の断片なのです。

 

 

 ・ 開催され次第、新しい情報を追記していきます。乞、ご期待ですね。

 ・ 特別展「第74回 正倉院展」出陳品リスト(公式サイトへ) ⇒クリック

 

第74回・正倉院展・来館記念スタンプ

 

 

 

 

知っ得情報☆彡

  • 特別展「第74回 正倉院展」出陳品
    令和4年の正倉院展に出陳される宝物総数は、59件(北倉9件、中倉26件、南倉21件、聖語蔵3件)で、このうちの8件は初出陳。
  • 特別展「第74回 正倉院展」開催日程決まる
    令和4年10月29日(土)~11月14日(月)迄。奈良国立博物館 東新館・西新館で開催。漆背金銀平脱八角鏡など59件
  • 特別展「第73回 正倉院展」が閉幕
    令和3年11月15日(月)に、全17日間の会期を終えて閉幕しました。昨年に引き続き、新型コロナウイルス対策として、「事前予約の日時指定入場制」での観覧でした。
    入場者数は、17日間で約73,968人という。前回の第72回の入場者数約36,000人。
    コロナ禍という中で、事前予約の日時指定入場制は、スマホやネットでの予約に扱い不慣れな方のご苦労などが聞こえてきました。
    来年度は、よりベストな観覧、より多くの人に観覧できることを期待しています。
  • 特別展「第73回 正倉院展」出陳品
    令和3年の正倉院展に出陳される宝物総数は、55件(北倉9件、中倉29件、南倉14件、聖語蔵3件)で、このうちの8件は初出陳となります。
  • 「開封の儀」と「閉封の儀」
    令和3年10月7日(木)宝庫の扉を開ける年に1度の「開封の儀」が行われ、午前10時頃、勅使の侍従をはじめ宮内庁関係者ら14人が参列し、扉の麻縄を切って開封。正倉院に保管されている宝物の点検や調査などを行う。「閉封の儀」は、令和3年12月3日(金)。
  • 特別展「第72回 正倉院展」出陳品
    令和2年の正倉院展に出陳される宝物総数は、59件(北倉17件、中倉23件、南倉16件、聖語蔵3件)で、このうちの4件は初出陳となります。
    初出陳の内訳は、中倉より「続修正倉院古⽂書後集(ぞくしゅうしょうそういんこもんじょこうしゅう) 第⼗七巻」[更可請章疏等⽬録(さらにこうべきしょうしょとうもくろく)] 1巻、聖語蔵より「深密解脱経(じんみつげだつきょう)巻第三」唐経 1巻、「増壱阿含経(ぞういちあごんきょう)巻第⼗五」 光明皇后発願の写経1巻、「⼤⽅広仏華厳経(だいほうこうぶつけごんきょう)巻第⼗⼆ ⼄」奈良時代の写経 1巻となっている。
  • 特別展「第71回 正倉院展」が閉幕
    令和元年11月14日(木)に、全20日間の会期を終えて閉幕した。天皇陛下の即位を記念した「第71回 正倉院展」の入場者数は、昨年の247,832人を上回る277,133人。なんと15年連続20万人超えという結果だと報道されている。11月1日(金)には、通算入館者1,000万人目を祝う式典があり、東京都から初めての正倉院展という細川さんが記念すべき証明書を奈良国立博物館館長から授与された。「第1回正倉院展」は、昭和21年(1946年)10月に開催、22日間に約15万人という入館者だったというから、この通算入館者1,000万人をこえたと言うことは感動します。天平時代の時代より、多くの人に正倉院の宝物を護り語り継いで、そして昭和、令和と、未来へこれからも正倉院宝物の素晴らしさを伝えていきましょう。
  • 特別展「第71回 正倉院展」出陳品
    令和元年は、41件(北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件)、そのうち初出陳は、4件でした。
    初出陳の内訳は、北倉より宝物の収納容器、古櫃(こき)が1合、南倉より鐘形の風鈴、金銅鎮鐸(こんどうのちんたく)が2口、聖語蔵より光明皇后御願経、四分律(しぶんりつ )巻第二十三 1巻となっている。
  • 特別展「第70回 正倉院展」入場者数:
    平成30年11月12日(月)、17日間の会期を終えて閉幕した。平成最後の正倉院展の入場者数は、昨年の217,053人を上回る247,832人。なんと14年連続20万人超えという結果だと…。

 

 

参考☆彡

  • 正倉院 ・宮内庁 ⇒ クリック
    奈良・平安時代の重要物品を納める東大寺の正倉院。
    正倉院宝物とその鑑賞を中心に紹介。『正倉院紀要』も掲載されている。
  • e国宝 - 国立博物館所蔵 国宝・重要文化財 ⇒ クリック
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  • 参考文献


 

2022年08月13日