[岐阜・中津川]馬籠脇本陣史料館・「上段の間」と坪庭・亀甲型の「玄武石垣」・馬籠宿
馬籠脇本陣史料館・馬籠宿
TEL/FAX 0573 69 2108 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4253-1
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
施設の基本情報☆彡
名 称 | 馬籠脇本陣史料館 | ||||||
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別称 | 馬籠脇本陣史料館・八幡屋 | ||||||
所在地 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4253-1 | ||||||
開館時間 | 09:00~17:00 | ||||||
休館日 | 不定期 | ||||||
電話 | TEL/FAX: 0573 69 2108 | ||||||
入館料 |
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概要 | 中山道の馬籠宿は、木曽の十一宿の最南端。江戸へ江戸へ80里半、京へは、52里半とある。石畳の敷かれた坂にある宿場である。 馬籠宿のほぼ中央にある脇本陣は、屋号を「八幡屋」とあり、馬籠宿の年寄役も兼ねていた。しかし、この建物は、明治28年の馬籠宿の大火で焼失した。 現在、館内では、当時の脇本陣の「上段の間」が復元されている。この「上段の間」の展示では、江戸の頃の高貴な身分の者が使用した部屋の復元なので、陳列されている当時使用していた家財、什器や被服類などから江戸時代の上流社会の文化を窺い知ることができる。 また、この「上段の間」に続いていた坪庭と亀甲型の「玄武石垣」が、館内から階段を降りてのところにある。この「玄武石垣」は、1753年(宝暦3)築造で、江戸時代の遺構として他に類をみないものとされている。 脇本陣蜂谷家に伝わる遺品や古文書など、武家の生活と馬籠の庶民の民具などが一つ一つが丁寧に展示、説明されているので武家の生活と庶民の生活が同時に垣間見られる。 | ||||||
駐車場 | 有り(下入口付近駐車場・無料)参考サイト⇒クリック | ||||||
アクセス | 【電車】名古屋駅→JR・中央本線→「中津川」駅→バス→馬籠宿 【自動車】中央自動車道→中津川I/C→国道19号→約20分→馬籠宿 | ||||||
その他 |
坪庭と亀甲型の「玄武石垣」
知っ得情報☆彡
- 馬籠脇本陣史料館の前に、山口誓子の句碑がある。この碑は、昭和57年12月に建立で、文字は山口誓子自身の筆になるものである。
山口誓子の句碑
「荷道の坂に熟柿灯を点す 誓子」
- 十辺舎一九の狂歌碑
「渋皮の剥(む)けし女は見えねども 栗のこはめしここの名物」 - 正岡子規の句碑
「桑の実の 木曽路出づれば 穂麦かな」子規
- 芭蕉の句碑
「送られつ 送りつ 果は 木曽の穐」
- 島崎藤村の「是より北木曽路」の碑
「是より北木曽路 藤村老人」
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『かけはしの記』に書かれた木曽路の印象。
「妻籠通り過ぐれば三日の間寸時も離れず馴れむつびし岐蘇河に別れ行く。何となく名残惜まれて若し水の色だに見えやせんと木の間/\を覗きつゝ辿れば馬籠峠の麓に来る。馬を尋ぬれども居らず。詮方なければ草鞋はき直して下り来る人に里数を聞きながら上りつめたり。此山を越ゆれば木曾三十里の峡中を出づるとなん聞くにしばしは越し方のみ見かへりてなつかしき心地す。
白雲や青葉若葉の三十里
山を下れば驟雨颯然とふりしきりて一重の菅笠に凌ぎかね終に馬籠駅の一旅亭にかけこむ。夜に入れば風雨いよ/\烈しく屋根も破れ床も漂ふが如く覚えて航海の夢しば/\破らる。」
(出典:正岡子規著「かけはしの記」『現代日本紀行文学全集 - 中部日本編 - 』ほるぷ出版, 昭和51年8月, pp. 147-153)
参考サイト
- 馬籠脇本陣史料館>馬籠観光協会 ⇒ クリック
- 中山道木曽路馬籠宿 馬籠観光協会のオフィシャルサイト ⇒ クリック
馬籠観光協会
TEL 0573-69-2336(08:30~17:00) FAX 69-2653
〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4300-1
- 馬籠の文化・歴史を感じるWEBアーカイブ / 馬籠ルネッサンス実行委員会 ⇒ クリック
- 清水屋原家住宅主屋(しみずやはらけじゅうたくしゅおく)
>文化遺産オンライン⇒クリック - 南木曽町博物館 ⇒ クリック
開館時間 09:00~17:00(入館受付:16:45迄)
TEL 0264 57 3322(代) FAX 0264 57 4114
〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻2190
参考文献など
- 島崎藤村『島崎藤村全集 23 夜明け前 第1部 上』筑摩書房, 1957.10
- 島崎藤村『島崎藤村全集 24 夜明け前 第1部 下』筑摩書房, 1956.5
- 島崎藤村『島崎藤村全集 25 夜明け前 第2部 上』筑摩書房, 1957.10
- 島崎藤村『島崎藤村全集 26 夜明け前 第2部 下』筑摩書房, 1957.12
- 北小路 健『木曽路文献の旅 [正] - 『夜明け前』探究 - 』芸艸堂, 1977年
- 北小路 健『木曽路文献の旅 [続] - 『夜明け前』探究 - 』芸艸堂, 1975年
- 正岡子規『かけはしの記』は、1891(明治24)年8月に書かれ、初出が、『日本』日本新聞社, 1892(明治25)年5月 が、初出。
- 『子規全集 第十卷』改造社, 1929年
- 監修志賀直哉ほか『現代日本紀行文学全集 中部日本編』ほるぷ出版, 1976年
- 正岡子規著「かけはしの記」『現代日本紀行文学全集 中部日本編』ほるぷ出版, 昭和51年8月, pp. 147-153
- 正岡子規『かけはしの記』青空文庫, 2003年 ⇒ クリック
- 「山口誓子全集」明治書院, 1977年
- 佐藤孝之編『古文書の語る地方史』天野出版工房, 2010年8月
安池尋幸著「12 木曽からの手紙 夜明け前、相州の海」pp. 142-153
- 滝沢忠義「馬籠峠」『峠への挽歌 - 信州の峠をたずねて - 』ほおずき書籍, 平成11年, pp. 56-63
- 中山道木曽路馬籠宿 馬籠観光協会のオフィシャルサイト ⇒ クリック
馬籠観光協会
TEL 0573-69-2336(08:30~17:00) FAX 69-2653
〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4300-1
- 馬籠の文化・歴史を感じるWEBアーカイブ / 馬籠ルネッサンス実行委員会 ⇒ クリック