[兵庫・丹波]
水分れ公園(みわかれこうえん)・日本の最も低い中央分水界(中央分水嶺)・降った雨は、片や日本海へ、瀬戸内海へと分れ流れて・水分れ公園
水分れ公園(みわかれこうえん) TEL 0795-82-5911 〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
[水分れ公園内の水中分水点]
ワンポイント情報☆彡
- [水分れ資料館(氷上回廊水分れフィールドミュージアム) リニューアルに伴う休館]
・ 現在休館中(氷上回廊をテーマにした展示にリニューアルする為)。
・ リニューアルオープンは、令和3年3月以降予定。
・ 開館後約30年経過を期してリニューアル。 - [兵庫・丹波] 水分れ資料館・日本の最も低い中央分水界(中央分水嶺)
- [兵庫・丹波] 水分れ公園
日本の最も低い中央分水界(中央分水嶺)
分水界(ぶんすいかい)とか、分水嶺(ぶんすいれい)って?
初めて聴いた言葉だけど、どうやら地理用語というところまでたどりついたよ。
で、山に降った雨が、どっちの方向に分かれて流れるかを指す境界線なんて考えもしなかったよ。
そうなんです。水は、高いところから低いところへと流れますね。山に降った雨が、その稜線(山の尾根・山稜)のどちら側に降ったのかでで流れ込む川(水系)が変わり、注ぐ海が変わってくるんです。こうしたどちらの方向に流れる境界のことを、分水界、分水線、分水境界などといいます。山岳では、山の尾根が境界になるので、分水嶺と呼ばれています。
日本は、島国でしかも山が多いので、分水界を知るにはもってこいですね。
分水界もなんとなくわかってきたみたい。
水の一生を決める分かれ道なんですね。君はこっち、あなたはそっち、「さようなら~」。
古くは、水分(みくまり)と呼ばれてもいたんだね。
日本の律令制に基づいておかれた地方の行政区分、令制国(律令国)の境の多くは、分水界となっているから、こうした水分を境目とした視点を持っていると国境の紛争や文化・風土を考えるには大事なことだね。
えっ、また聞き慣れない言葉が出てきたよ。中央分水界ってなに?
中央分水界(中央分水嶺)とは、降った雨が日本海と太平洋(瀬戸内海)のどちらに流れるかを分ける線のことだそうです。実際には、JR福知山線の「石生(いそう)」駅で下車して、「水分れの道」を歩いてみるのがおすすめです。
日本列島を東と西に分断する幻の海峡って?
日本列島を東と西、二つに分断する幻の海峡?ってどういうこと?
中央分水界で最も標高が低いところが、兵庫県丹波市氷上町石生(いそう)の「石生新町」交差点付近の標高95mです。ここは、本州で最も標高が低い大分水界がある町として有名です。
「水分れ(みわかれ)公園」は、この地点より東に約800m行った所にあります。この公園内を流れる高谷川(加古川水系)の水路が加古川から瀬戸内海(太平洋)へ向かい、一方の用水路は由良川水系で日本海へと向かう側にと分かれている。
石生(いそう)は、氷上盆地を横切るように高谷川(加古川水系)が東西に流れ、この盆地の真ん中で水が分れ、由良川水系で日本海へと流れてゆく。丹波高原から中国山地へと続く山の中を、曲がりくねった加古川から氷上盆地を通り、由良川へと抜ける「氷上回廊」、日本海から瀬戸内海へと高い山を越えることなく往来できたところである。
もし、地球温暖化で、海水面が100mに上昇したら、この「氷上回廊」で、日本列島を東と西に分断される。まさに氷上海峡ができるでしょう。
そうなんですね。
日本海から瀬戸内海へと高い山を越えることなく往来でき、交易などに船が利用されたことも、歴史・文化を考える上にも、分水界、分水嶺の視点は勉強になります。全国の事例も調べなくっちゃですね。
水分れ公園(みわかれこうえん) 概要
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
正式名称 | 水分れ公園(みわかれこうえん) |
---|---|
英語表記 | - |
別 称 | - |
所 在 地 | 兵庫県丹波市氷上町石生 |
分 類 | 親水公園 |
面 積 | 1.14ha |
開 園 | - |
運営者 | - |
指定管理者 | - |
開園時間 | - |
休園日 | - |
入園料 | - |
設備・遊具 | 水分れ資料館・水分れの滝・多目的広場・四季の花園・子供広場など |
問合せ先 | TEL:0795-82-5911 水分れ資料館 〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生1155 TEL:0795-70-0819 丹波市役所 文化財課 〒669-3198 兵庫県丹波市山南町谷川1110番地 |
駐車場 | あり |
アクセス | ・JR福知山線「石生駅」下車~東へ~徒歩約10分。 ・舞鶴若狭自動車道春日I/C→南へ約5分 |
そ の 他 | - |
めもめも(知っ得情報)
山に降った雨が、どっちに流れるかなんて考えもしなかったよ。
この中央分水界という言葉も一般には聞き慣れないですね。
中央分水界とは、降った雨が日本海と瀬戸内海(太平洋)のどちらに流れるかを分ける線のことだそうです。
実際には、JR福知山線の「石生(いそう)」駅で下車して、「水分れの道」を歩いてみるのがおすすめです。
- 中央分水界で最も標高が低いところ:
兵庫県丹波市氷上町石生(いそう)の「石生新町」交差点付近の標高95m。 - 中央分水界で最も標高が高いところ:
乗鞍岳の 3,026m。 - [泣き別れ(広島県安芸高田市向原町)]標高205m・江の川水系(日本海側へ)と太田川水系(瀬戸内海側へ)。
- [水分れ(みわかれ)公園(兵庫県丹波市氷上町石生)]標高95m・高谷川/加古川水系(瀬戸内海へ)と由良川水系(日本海へ)。
[ 推薦図書] |
参考情報
- 分水嶺倶楽部 ⇒クリック
- 日本山岳会創立100周年記念事業・中央分水嶺踏査 ⇒クリック
- 日本山岳会 ⇒クリック
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