[奈良・天理]桃尾の滝・今はまた行きても見ばや 石の上 ふる(布留)の 滝津瀬…

 

布留の滝(桃尾の滝)

所在地: 〒431-2212 奈良県天理市滝本町

 

 

 

 天理ダムを少し下ると滝本町に入る。この街道沿いに「桃尾の滝」と書かれた石碑があって、ここから桃尾の滝の駐車場へと行ける道があるダニ。

 

国道25号線沿・「桃尾の滝」石碑・ぷらり歴史路

[国道25号線沿・「桃尾の滝」石碑]

 

 この「桃尾の滝」は、奈良県天理市滝本町にある滝なんだよ。
 ちょっと「桃尾の滝」にある天理市の説明看板があるので読んでみるね。

「桃尾の滝は、布留川の上流の桃尾山にあり、高さ約23m、大和高原の西端を南北に走る春日断層崖の中では最大の滝です。」(現地にある天理市説明板より抜粋)

「布留の滝」と歌集


また、「布留の滝」として古今和歌集にもおいて詠まれているんだ。

後嵯峨天皇や僧正遍照が「布留の滝」と詠んだ滝が、この桃尾の滝だよ。


「今はまた行きても見ばや 石の上 ふる(布留)の 滝津瀬 跡をづねて」
(古今和歌集・後嵯峨天皇)

 

布留川にまつわる歌として(作者 不明)

「いにしへも かく聞きつつか 偲ひけむ この布留川の 清き瀬の音を」

原文「古毛 如此聞乍哉 偲兼 此古河之 清瀬之音矣」

いそのかみ布留の山べの桜花うゑけむ時をしる人ぞなき
(後撰49)

 

 古くから行場としても知られているんだよね。


「直虎の生涯の奇跡」『ひととき』ウェッジ, 2017/5 より

 

 

 

 芭蕉も訪れたと。

 

 

 四季折々の彩りもなんとも言えないよね。

桃尾の滝 情報


概要:布留川の上流に位置。
後嵯峨天皇や僧正遍照が「布留の滝」と詠んだ滝と言われている。
このあたりは、桃尾山蓮華王院龍福寺という密教寺院の境内地だった。寺伝によれば、和銅年中に義淵によって開基。その後、行基が伽藍を整備したと伝えてる。
毎年7月の第3日曜日には滝開きの神事が行われる。 古くからの行場でもあり、滝壼の左側には鎌倉中期の「不動三尊麿崖仏」がある。


名 称 桃尾の滝(ももおのたき)
所在地 〒431-2212 奈良県天理市滝本町
位置 北緯  34度35分52.00秒
東経 135度52分27.40秒
落差 23m
水系 大和川
駐車場 有り(無料)
アクセス バス>JR桜井線・近鉄天理線『天理駅』奈良交通バス乗車→上滝本バス停下車→徒歩約10分。
車>『天理駅』から奈良県道247号笠天理線経由⇒国道25号線⇒桃尾の滝入口看板左折⇒。
徒歩>『天理駅』からで約60分。
その他 不動三尊磨崖仏(鎌倉時代中期)
如意輪観音、不動三尊石仏(南北朝時代前期)



めもめも(知っ得情報)

 

 

 

参考サイト


2019年11月23日