ここが、知恩院の七不思議のひとつの「瓜生石」。この石は、知恩院が建立される前からあるといわれているよ。

　えっ、この石、知恩院の境内の中にあると思いきや、なんと知恩院の三門の北にある黒門の前の道路の上なんだ。それに石柵に囲われている。

　この石に伝わる話だよ。

１．この石の上から、誰も植えたおぼえがないのに瓜のツルが伸びて、瓜が実ったという。
２．八坂神社の牛頭天王(ごずてんのう)さまが、瓜生山に降臨、そしてこの石に来現して、ひと晩のうちに瓜が生え、実がなったという。さらにこの実った瓜の表面に「牛頭天王」の文字が記されていた。
そこで、牛頭天王さまを祭神とする粟田神社にこの瓜を納めたという。
３．この石を掘ると二条城までつづく抜け道があるという。
４．この石は、一角だけが地表に出ていて、あとは地球の奥深い所まであるらしいという。
５．隕石が落ちた場所だともいう。
６．などなど。

　いろいろあるんだね。
それにね、この瓜と牛頭天王さまのお話しだけど、粟田神社・八坂神社の神紋は木瓜紋と三つ巴紋であると言うからどんな瓜つながりかと話は尽きないね。