[東京・築地2] 波除稲荷神社の天井大獅子とお歯黒獅子
波除神社(なみよけじんじゃ)TEL 03 3541 8451 〒104-0045 東京都中央区築地6-20-37
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
[ 波除神社・獅子殿 ]
ワンポイント情報☆彡
- 御神徳 : 厄除・災難除
- 初詣 : 1月1日 0:00~
- 年越ノ大祓式: 12月31日 23:30~
- つきじ獅子祭: 6月10日前後数日間
- 『願い串(祈願串)』にお願い事を書込んで、「天井大獅子」に修めて願い事をお飲み頂くという、独特の参拝神事があるよ。
- 『つきじ獅子祭』では、「天井大獅子」の御巡行や「弁財天お歯黒獅子」の宮出・宮入を女性限定で担ぐんだって。
獅子殿に、ほらっ「天井大獅子」
これやこれ。この獅子殿に、ほらっ「天井大獅子」だよ。すごいよね。
大きいね。
「天井大獅子」は、黒檜一木造りで、高 2・4m、幅 3・3m、重さ 1トンなんだって。平成2年に再興された雄獅子だよ。
そっか、これが 埋立て工事の時、波風がピタリととまったお話しにつながるんだね。
そうなんだね。波風をピタリとおさめた『波除』のご神徳に奉納されたのが、「獅子」ということなんだ。
「雲従龍風従虎」、「龍」が雲を従え、「虎」が風を従え、一声で万物を威伏させる「獅子」
この大きな獅子頭を担いで回ったのが「つきじ獅子祭」の始まりだそうです。江戸時代中期の『東都歳時記』にも、獅子頭を神輿のように練り歩くこのお祭が書かれているそうだよ。
「 初午日 筑地稲荷神社祭禮 執事萬徳院。なみよけ稲荷と云。筑地五町の鎮守也。南小田原町より龍虎の頭を獅子頭の如くに作り、きやりにて町々を渡す。」
(朝倉治彦校注、斎藤月岑編『東都歳事記』(2)、平凡社、1970/03、p. 7)
それじゃ、つぎのは何~んだ? えっ、ヒント?
ヒントは、「天井大獅子が雄獅子…」。
お歯黒獅子
雌の大獅子「お歯黒獅子」
雄獅子? なら、雌獅子!
すごいね。そう雌の大獅子「お歯黒獅子」だよ。木彫で高さ2・15m、幅 2・5m、重さ 700kgだからこおらも迫力があるね。こちらは、平成14年に再興されたと。
こちらの大獅子は、雌を現す頭の宝珠には、弁財天のご神像がお納められていることから「弁財天・お歯黒獅子」として知られている。
あと、『つきじ獅子祭』では、「天井大獅子」の御巡行や「弁財天お歯黒獅子」の宮出・宮入を女性限定で担ぐんだって。
『つきじ獅子祭』は、一度みてみたいです。
波除稲荷神社 概要
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
名 称 | 波除神社(なみよけじんじゃ) |
---|---|
別称 | 波除稲荷神社 |
所在地 | 〒104-0045 東京都中央区築地6-20-37 |
主祭神 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと) |
社格等 | 村社 |
創建年 | 万治2年(1659年) |
文化財 | (中央区文化財)獅子頭一対。鉄製天水鉢。 |
参拝時間 | - |
休日 | - |
電話 | TEL 03 3541 8451 FAX 03 3541 8498 |
拝観料 | - |
駐車場 | 無し 周辺有料駐車場利用
|
アクセス | 最寄駅 営団日比谷線 「築地」駅下車 → 徒歩約7分。 都営大江戸線 「築地市場」駅下車 → 徒歩約5分。 都営バス 「築地6丁目」下車 → 徒歩約3分。 |
その他 |
めもめも(知っ得情報)
「お歯黒獅子」の写真、右下に「玉子塚」って刻んである玉子の形の石碑、わかった?
この「玉子塚」あったでしょ。これは、東京鶏卵加工工業組合が平成5年11月に建立、毎年10月に玉子塚供養祭を執り行っているんだって。
「すし塚」「海老塚」「鮟鱇(あんこう)塚」などもあったよ。
ほんとうに築地らしいですよね。
参考サイト
- 波除稲荷神社 ⇒ 公式サイト問合先 TEL 03 3541 8451)
〒5104-0045 東京都中央区築地 6-20-37 - 「獅子の社の日々」のブログ記事>築地・波除稲荷神社 ⇒ 公式ブログ
- 築地一号店物語特設サイト>吉野家 ⇒クリック
- 築地場外市場 ⇒ 公式サイト
- ザ・築地市場 ⇒ 公式サイト
参考資料
- 斎藤月岑(げつしん)編『東都歳事記』須原屋伊八、天保9[1838]> 早稲田大学図書館 ⇒クリック
- 斎藤月岑編「4巻付録1巻」『東都歳事記』須原屋伊八、天保9[1838] >国立国会図書館デジタルコレクション ⇒クリック
- 朝倉治彦校注、斎藤月岑編『東都歳事記』(1)、平凡社、1970/03
全3巻。 筑地稲荷神社、浪よけ神社についての記述は、(2)-p. 7、(3)-p. 191。
索引は、神社・寺院・一般とあり、社名、寺院名、俗称も含めてある。
・Amazonでチェック - 『新訂 東都歳時記』筑摩書房、2001/05