[東京・築地] 波除稲荷神社と吉野家
波除神社(なみよけじんじゃ)TEL 03 3541 8451 〒104-0045 東京都中央区築地6-20-37
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
築地をずっとまっすぐ進むと、鳥居が見えました。
何々?この鳥居? 緑が生い茂ってました。
しらへん〜(笑)
[波除稲荷神社]
波除稲荷神社だって。
はよけいなり? えっ「なみよけいなりじんじゃ」と言うんだ。知らなかったよ。
4代将軍家綱公が手がけた最後の埋立の工事が、築地なんだって。この工事、それはもう堤防を築いても築いても激しい波にさらわれて難儀していたらしい。ところが萬治2年(1659)のある夜、海面に光りを放って漂うものがあったので、船を出してみると、それは立派な稲荷大神の御神体。みんなでもちかえり、社殿を作ってお祀りしたんだって。さて、それからというものは、波風がピタリとおさまり、工事がすんなりと終わったんだってさ。
すごいね。それで、「波除(なみよけ)」となったんだ。
ちなみに、『東都歳事記』によると
「 初午日 筑地稲荷神社祭禮 執事萬徳院。なみよけ稲荷と云。筑地五町の鎮守也。南小田原町より龍虎の頭を獅子頭の如くに作り、きやりにて町々を渡す。」
(朝倉治彦校注、斎藤月岑編『東都歳事記』(2)、平凡社、1970/03、p. 7)
と書かれている。
波除稲荷神社 概要
( 最新情報は公式ページ・問合せ先にてご確認下さい。⇒ 公式サイト )
名 称 | 波除神社(なみよけじんじゃ) |
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別称 | 波除稲荷神社 |
所在地 | 〒104-0045 東京都中央区築地6-20-37 |
主祭神 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと) |
創建年 | 万治2年(1659年) |
文化財 | (中央区文化財)獅子頭一対。鉄製天水鉢。 |
参拝時間 | - |
休日 | - |
電話 | TEL 03 3541 8451 FAX 03 3541 8498 |
拝観料 | - |
駐車場 | 無し 周辺有料駐車場利用
|
アクセス | 最寄駅 営団日比谷線 「築地」駅下車 → 徒歩約7分。 都営大江戸線 「築地市場」駅下車 → 徒歩約5分。 都営バス 「築地6丁目」下車 → 徒歩約3分。 |
その他 |
めもめも(知っ得情報)
境内に入ってすぐ右側に「吉野家」と書かれている石碑。なになに? 築地が吉野家の発祥の地だとか。昭和34年に「築地一号店」を開業したと。創業店が築地市場にあったというこの「感謝の思い」を後世に残すために吉野家が2016年8月31日に奉納したんだって。
参考サイト
- 波除稲荷神社 ⇒ 公式サイト問合先 TEL 03 3541 8451)
〒5104-0045 東京都中央区築地 6-20-37 - 「獅子の社の日々」のブログ記事>築地・波除稲荷神社 ⇒ 公式ブログ
- 築地一号店物語特設サイト>吉野家 ⇒クリック
- 築地場外市場 ⇒ 公式サイト
- ザ・築地市場 ⇒ 公式サイト
参考資料
- 斎藤月岑(げつしん)編『東都歳事記』須原屋伊八、天保9(1838)> 早稲田大学図書館 ⇒クリック
- 斎藤月岑編「4巻付録1巻」『東都歳事記』須原屋伊八、天保9(1838)>国立国会図書館デジタルコレクション ⇒クリック
- 朝倉治彦校注、斎藤月岑編『東都歳事記』(1)、平凡社、1970/03
全3巻。 筑地稲荷神社、浪よけ神社についての記述は、(2)-p. 7、(3)-p. 191。
索引は、神社・寺院・一般とあり、社名、寺院名、俗称も含めてある。 - 『東都歳時記』筑摩書房、2001/05